目次
はじめに
前編では「MCP があれば AI がローカルファイルを直接いじれる」ことを概念的に紹介しました。
中編となる今回は実際に ClaudeDesktop + MCP でフォルダを渡し、AI に議事録をまとめてもらう手順 をスクリーンショットとともに追いかけます
この記事でわかること
・MCP サーバーを立ち上げる手順
・AIで議事録を整理する流れ
想定読者
・AI で作業を楽にしたい
・ClaudeDesktop をインストールしたばかりで、次の一歩が知りたい
1. 事前準備:ローカル MCP サーバーを起動する
1‑1. 設定画面を開く
ClaudeDesktop の設定から「開発者」タブにアクセスします。
「設定を編集」ボタン押下で設定ファイルフォルダが開きます。
1‑2. JSON にサーバー定義を追記
ポイント: D:\\work\\mcp の部分は、実際に議事録を配置するフォルダパスに変更してください。
2. サンプルフォルダの構造確認
今回の以下の議事録を使用しました。
※議事録はAIで生成したテキストです。
D:\work\mcp\
├─ 議事録_キノコタケノコ戦略_第1回.txt
├─ 議事録_キノコタケノコ戦略_第2回.txt
└─ 議事録_キノコタケノコ戦略_第3回.txtこれら 3 つの議事録から、統合した要約・決定事項・課題・TODO をまとめるのが今回のゴールです。
2‑1. ディレクトリ構造を AI に確認させる
ユーザー > フォルダ内の議事録をすべて読み込み、全体の要約、決定事項・課題・TODOをまとめてください。
議事録ファイルとまとめたファイルはフォルダを分けてください。
Claude > まず、利用可能なディレクトリを確認し、議事録ファイルを探してみます。Claude は自動的に以下の手順を実行:
list_allowed_directoriesで作業可能フォルダを確認list_directoryでファイル一覧を取得- 議事録ファイルを発見
3. 議事録の一括読み込みと分析
3‑1. 複数ファイルをまとめて読み込み
Claude が read_multiple_files を使用して、3つの議事録を一度に読み込みます:
読み込み対象:
- 議事録_キノコタケノコ戦略_第1回.txt (7/20実施)
- 議事録_キノコタケノコ戦略_第2回.txt (7/22実施)
- 議事録_キノコタケノコ戦略_第3回.txt (7/25実施)3‑2. 自動的なフォルダ整理
Claude は指示に従って、自動的に以下のフォルダ構造を作成:
D:\work\mcp\
├─ 議事録\ ← 元の議事録ファイルを移動
│ ├─ 議事録_キノコタケノコ戦略_第1回.txt
│ ├─ 議事録_キノコタケノコ戦略_第2回.txt
│ └─ 議事録_キノコタケノコ戦略_第3回.txt
└─ まとめ\ ← 新規作成、統合まとめを配置
└─ 会議全体まとめ.txt4.事前準備したファイル、統合結果ファイル
4‑1. 事前準備ファイル
4‑2. 統合結果ファイル
5. 実際の作業フロー
Claude が自動実行した手順:
- 構造把握:
list_directory→ 3つの議事録を発見 - 一括読み込み:
read_multiple_files→ 全内容を分析 - フォルダ作成:
create_directory→議事録とまとめフォルダを作成 - ファイル移動:
move_file× 3回 → 元ファイルを議事録フォルダへ - まとめ生成:
write_file→ 統合分析結果をまとめフォルダへ保存
所要時間: プロンプト入力から完了まで約30秒
さいごに
次回(後編)は今回触れたファイル操作機能を応用し、アプリをまるごと AI に生成させる 手順を紹介します。










