目次
はじめに
チャットAIはすっかり身近な存在になりました。
ClaudeDesktop の MCP(Model Context Protocol)機能を使えば、フォルダを指定して「資料をまとめてプレゼン形式にして」と頼むだけで、AI が資料をサクッと整えてくれます。
今回は「MCP って結局なに?」を紹介します。
この記事でわかること
・MCPで何ができるのか
・従来のチャット AI との違い
・どんなシーンで役に立つのか
想定読者
・AI で作業を楽にしたい
・ClaudeDesktop をインストールしたばかりで、次の一歩が知りたい
1. MCP ってどんな仕組み?
1‑1. AI と PC を直結
MCPは、AI とあなたの PC を直接つなぐ橋渡しのような仕組みです。
フォルダを開く、ファイルを読む・書く、場合によっては新しいファイルを作る、といった裏方仕事を丸ごと任せられます。
例
・ファイルをそのまま読み込んで理解する
・フォルダの中身を一覧で取得する
・複数ファイルを横断して一括処理する
1‑2. 具体例
例えば、AIを用いて資料を作成する場面を想像してみてください。
従来の方法:
①元データの内容をコピー
②AI(GPT、Claude等)にペースト
③「このデータを元にプレゼン資料を作って」と依頼
④生成された内容をWordにコピー
⑤手動で体裁を整える
MCPを使った方法:
①Claudeに「このフォルダ内の資料ファイルを読んで、プレゼン資料を作成してください」と依頼
②Claudeが自動的にファイルを読み込み、分析
③整形済みのファイルが直接作成される
このように、作業が大幅に効率化されます。
2. ClaudeDesktop で MCP を動かす
2‑1. ClaudeDesktop って?
Claude のデスクトップ版アプリ。ブラウザ版と違い、ローカルファイルに直接アクセスできるところが最大の武器です。Windows と macOS の両方で動きます。
2‑2. 利用料金は?
アプリも MCP も 基本無料 で試せます。無料プランの場合、1 日の利用回数などに上限はありますが、まずは課金なしでスタート可能です。
2‑3. 似たツールとの違い
| ツール | ざっくり特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Cline(旧 Claude Dev) | VS Code 拡張。コード生成やリファクタ向け | プログラマー |
| ClaudeDesktop | 汎用用途。UI がシンプル | IT 初心者、非エンジニア |
3. どんなシーンで役立つ?
日常業務での活用例
1. 文書作成の自動化
・複数のExcelファイルからレポートを自動生成
・会議議事録から要点をまとめた資料作成
・テンプレートを使った定型文書の量産
2. データ整理・分析
・CSVファイルの内容を読み込んでグラフ化
・複数のファイルからデータを統合
・フォルダ内のファイル整理の自動化
3. プロジェクト管理
・プロジェクトフォルダ全体の構造把握
・関連ファイルの一括更新
・進捗レポートの自動生成
4. 安全に使うコツ
・アクセスを許可するフォルダは最小限に
・大事なファイルは必ずバックアップ
・操作内容は実行前に目を通す
MCP の処理はローカルで完結するので、許可していない場所のデータが外に漏れる心配はありません。
ただし 「誤操作」は防げないので、大事なファイルには二重の保険をかけておきましょう。
さいごに
MCP は「AIにPC作業を丸ごと任せる」第一歩です。
次回は実際にフォルダを MCPを利用し、ファイルを読み書きする手順をスクショ付きで丁寧に追いかけます。




